ジダン 『頭突き』 の真相

四塚 勇一郎

2006年07月13日 13:49

W杯ドイツ大会
PK戦を制したイタリアが4度目の優勝
一方、敗れたフランスのジダンは、
“世紀の頭突き”により自身最後の舞台をレッドカードで去ることに
何がジダンをあの行為に駆り立てたのか、
その真相を7月12日、フランスのテレビ、カナル・プリュスで、
頭突きの理由について初めて口を開いた


マテラッツィ(右下)への暴力行為で退場するフランスのジダン

ジダンが語った内容とは

「日頃から自分の子どもたちにも、あのような乱暴な行為はしてはいけないと言い聞かせてきている。このような説明をさせてもらうのは、あの試合を何億人もの人たち、子どもたちが見ていたためだ」

さらに「私はあの試合を見ていたすべての子どもたちに謝りたい。やったことについては言い訳も出来ないことだ。試合の前も試合中も、イタリアのチームに対しては何のいさかいも恨みの感情も持ったことはない」と付け加えた。

マテラッツィは前日、イタリアのガゼッタ紙で「ジダンは傲慢だ。“そんなにユニフォームがほしいなら後でくれてやるよ”と言った。だから僕は侮辱の言葉を投げかけたのだ」と語っていた。

ジダンもことの発端については、「マテラッツィは試合中に私のユニフォームを何度となく引っ張った。それで、“そんなことは止めてくれ。ユニフォームの交換は試合が終わってからにしようじゃないか”と私は彼に言ったんだ」と認めた。

ジダンは、マテラッツィが“テロリスト”だと言った報道は否定したが、「それを言ったら、彼は非常に厳しく、耐え難い言葉を私にぶつけてきた。私はそれを聞かないようにしようとしたのだが、かれは2度、3度に渡って同じ言葉を言い続けた。詳しくは言うつもりはないが、私の大切な女性たち、母と姉に対する、深く傷つける侮蔑の言葉だった。それで私はもう我慢できなくなってあの行為に出たのだ。もしあなた方があのような言葉を言われたらどうするだろうか」。

そして、「もちろん、あと10分で私のサッカー人生が終わると言うことは考えた。あのような形でキャリアを終えるのは残念でたまらなかったが、それでも私は自分がしたことに対して後悔はしていない。私だって何の理由もなしにあのようなことはしない。それなりの理由というものがあるからで、やはり人をそうさせた人間(マテラッツィ)も相当な責任は負うべきだと思う」とマテラッツィを非難した。

ジダンは、最後はこう締めくくった。

「挑発行為を行った人間も処罰されるべきだと思う。私は誰か個人を傷つけるつもりなど毛頭ない。しかし、私自身を守らなければいけないのだ」。


理由が何やったのか知りたかっただけやけど、
ジダンの告白は本当にそうやったのかなぁ?
ジダンのしたことは正当なんかな?

一方マテラッツィは、

12日、“ガゼッタ・デロ・スポルト”本社を訪れ、W杯決勝フランス戦でのジダンとのエピソードについて釈明した。「俺はジダンに対し、報道されているような差別、宗教、政治的そして彼の家族を中傷する様な発言は一切していない。俺自身母親を15歳の時に亡くし、今現在もその話をする度に動揺してしまう。当然、彼のお母さんが今現在入院中だとの事実は知らなかった。面識はないが、早期回復を祈っています。そしてジダンは俺の憧れの選手。いつ見ても彼のプレイには惚れ惚れさせられている」と問題視されている人種差別発言報道に対し、悩める胸中を明らかに。

スポーツの場でしかもプロスポーツ選手であり、世界中の人が注目してたW杯。
真相は分からないがジダンの行為は、
いかなる理由であっても正当化されるべきじゃないと思います。
でなければ、スポーツマンシップって何なんでしょう。

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